キミという存在。
「クラスの男子皆、嫌いじゃないけどタイプじゃないしなぁ~」
私は教室に溜まっている男子を見回した。
確かに、毎日喋ってる男子はいるが、恋に発展することなんて滅多に無い。
ほとんどの男子を男として見ず、女として見ていた。
「和葉ってホント理想が高いよねぇ」
「そういう香はどうなの?」
「えっ。何が?!」
「好きな人とかいるの??」
その時香は顔を真っ赤にした。
その様子から見ると、
香には好きな人がいることがすぐに分った。