朝が待てなくて

「自分から誘えばいいじゃん」


サホリンにはそう言われてるけど、そんな当たり前のことができずにいた。


忘れたんじゃなくて忘れたふりだったらどうしよう、と思う…。


せっかくのお休みをわたしなんかと出かけるのは、実は面倒くさいんじゃないかと気が引けた。


お花見のあと週1になっていたメールのやり取りも、いつのまにか2週に1回という元のペースに戻っていたし。






日曜の朝―


のろのろと起き出し、もそもそとご飯を食べて、部屋でダラダラもやもやゴロゴロしてると、不意に側らの携帯が光り出した。





あ、空色――






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