朝が待てなくて
「えっ」
樹の目が真ん丸くなる。
「あんなふうにって…あんなふうに?」
「そうだよ、あんなふうに」
相当スゴイことを今言った。
だってあのときスクリーンに映し出されていたのは、結構ハードなベッドシーンだったから。
もちろん、えっと…服とか来てないやつ、ね。
次の瞬間、コーヒーを口にした樹が
グッ、ゲホッ、ゴホッて、思いっきしむせ返る。
「か、からかうなよ、バカ」
「からかってんのは樹じゃん」
ポソッと、そうつぶやいていた。