朝が待てなくて

友達とはこういう市民プールにはもう来ない。


もっと流れたりウェイブが来たり、そうそう、大きなスライダーがあったりするところへ行くんだ。



そうして流れるプールにぷかぷか浮かんだり、スライダーをすべるための長―い行列に参加しながら、ゆるゆると恋の話なんかをする。


あとイケメンを探したりして遊ぶなぁ…。





そんなことを考えていたら陸クンが言った。



「真琴ちゃんは、樹の彼女?」




うん、よろしくね、って言おうとしたら、横から樹が大声で否定した。


「んなワケねーだろ、バーカ!」


「「えーっ、違うのー?」」と可愛い声たち。


「当たり前だろ? 何歳違うと思ってんだ? 7歳だぞ、7歳!」


「でも樹、好きなんだろ~?」


「全然! 対象外だ、お互いにっ」




………。



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