朝が待てなくて
『真琴、もしもお泊まりってことになったら、わたしの名前使っていーからね』
さっき別れ際ミャンマーが耳打ちしてくれた。
ミャンマーんちにはサホリンとともに何度か泊まったことがあるから、万一の場合親にも言いやすいんだよね。
『一周年記念、健闘を祈る!』
なぁんて、サホリンもガッツポーズをして見せてくれた。
しかし………!
当の樹はわたしを持ち帰ろうなんて気はさらさらなさそうだ。
なんかズレてる。
普通どうやって彼女を部屋に連れ込もうか、策略をめぐらすのは男の側でしょ?
そんな樹に対抗すべく、実は三人で作戦を練ってある。
なぜか毎度策略をめぐらせるのはこちら側です。