朝が待てなくて
「だって……じゃあ何のために、そんな無理するの? 平気ぶってたって、やっぱキツイんじゃん」
思わずそんな言葉をぶつける。
「……お前のためだろーが」
怒った横顔がそう言った。
なんで……?
「なんで、わたしのため? 無理しないでって言ったよ? 体のことも事故のことも、いつもいつも心配なんだよ?」
「どっか連れてったり、なんか買ってやったり、親に挨拶とか、借金あったらなんもできねーだろーが」
そんなこと?
そんなことのために、あんなに無理してがんばってるの?
「そんなこと望んでないもん。そんなことしてほしいなんて言ってない」
「…………」