朝が待てなくて


翌日、学校にて。




「真琴~、どーだった、記念日デートは?」


朝、ハイテンションで冷やかしに来たサホリンとミャンマーは、一晩泣きはらしたわたしの顔を見て、絶句した。


「え、マジ……?」


それから二人は休み時間のたびに集まって、わたしがポツポツとしゃべるのを聞いてくれた。


結局全部話し終えたのは昼休みで、お弁当を食べながら、二人は顔を見合わせる。




「えー…樹くん、微妙だな、それ。その元カノにまだ気があるってわけじゃないよね?」


ミャンマーは困った顔をしてそんなことをつぶやいた。


「本人に自覚ないのに、訊いたってわかんないもん」


「けど、そんな顔してたんだ?」


サホリンが苦笑する。


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