朝が待てなくて

ハー、とサホリンがため息をついた。


「重症だね、こりゃ」


「だって……」


「真琴、ひねくれすぎ」


サホリンに怒られた。




「でもさぁ……」


今度はミャンマーが口を開く。


「ん?」


「樹クンはずうっと一人でトラックに乗ってるんでしょ? 今週も来週も会えるかわかんないし」


「……うん」


「だったらやっぱ、話の途中でトラックを降りちゃったっていうのは、マズくない?」


「え?」


「真琴はこうしてわたしたちに話せるけど、樹クン、一人でいろいろ考えちゃうよ」


「う…ん」




何を……考えるの?


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