朝が待てなくて

「とにかくライバル出現中なんだから、ケンカしてる場合じゃないってば」


サホリンがそう付け加えた。


う……。
その言葉にドッと落ち込む。




美里さんは、樹に連絡するのかなぁ……？





二人に勧められて、とりあえず彼にメールすることにした。


樹は運転中だったり睡眠中だったりするから、こっちから連絡をとるときはいつもメール。


電話で起こしちゃって、彼が寝つけなくなったりしたらイヤだもん。


樹からはすぐに返信がくるときもあるし、次の日になるときもある。


都合のいい時間に、メールや電話を返してくれるんだ。