朝が待てなくて
■ 彼女になるために…!?
計画.お花見デート
私立に受かって
3月―― 公立高校の合格発表日
小さなお守りを握りしめながら掲示場所の中庭に立つ。
ガラガラガラ…と運ばれて来た掲示板には既に数字がいっぱい並んでいて―
やったぁ…合格! 合格したよ!
「真琴―!」
一緒に受けたサホリンも合格で、わたし達は手を取り合ってピョンピョンと飛び跳ねた。
実は学力的にも同レベのわたしとサホリンは、クラスも部活も同じの仲良しなんだけど
二人ともこの泉が丘高校には、楽勝ってわけじゃあなかったんだ。
もう一つレベルを落としたら確実なんだけどなって、それぞれ担任に言われてた。
でもね、うちらの射程内で、軟式じゃなく硬式テニス部があるのはここだけだったから…
だから、二人でちょっとがんばったよ!