朝が待てなくて

次の日になっても

その次の日になっても


樹からの連絡はなかった。




怒ってる?

もうわたしのこと、いらなくなっちゃった?




3日目の夜「さみしいよ」ってメールした。


樹が電話をくれるはずの魔法の言葉。


ケータイを握りしめて布団にもぐる。




なんで、樹?
さみしいよ……。




朝起きたら、ケータイは手の中からどっかへ行っちゃっていて、布団をめくって探し出すと、それは “受信メールあり”のライトを点滅させて転がっていた。


えっ、樹から……!?


こーんな悩んでるくせに、着信に気づかずグースカ寝ちゃってる自分が情けない。


わわっと、取り落としそうになりながら、わたしはあわててケータイを開いた。


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