朝が待てなくて

なんで……だろう?


「ゴメン」って書いてあるのに
「またな」ってかいてあるのに


ひどく突き放された気がした。


樹が遠くに行ってしまったような、見えない壁ができてしまったような気がする。


こんな言葉が欲しかったんじゃない。


だけど、これを言わせたのは、きっとわたし。





学校へ行って、サホリンとミャンマーにメールを見せた。


んー、と唸る2人。



「なんか論点がズレちゃってるよね?」


とミャンマー。


サホリンは「あちゃー」とつぶやいた。


「こっちも重症だぁ…」


「え」




「樹クン、傷ついちゃってるよ。たぶん」


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