朝が待てなくて
昼休み――。
「ちょっと、真琴―! 今日何人に訊かれたと思う? あんたが大淀とつきあってんのかって」
「あー、わたしも訊かれた! どーゆーこと?」
サホリンとミャンマーに詰め寄られる。
「ひゃー、ちがうちがう! 全力で否定しといて」
うわさの原因を二人に説明した。
元々の原因、昨夜の樹との電話のくだりから。
「どうよそれ、樹クン。名前間違うとかマジありえない!」
ミャンマーは憤慨している。
「うーん、やっちまったか…」
サホリンは唸るようにつぶやいた。
「でもさ、結論は急がないほうがいいと思うよ」
そうサホリンは続ける。