朝が待てなくて

昼休み――。



「ちょっと、真琴―! 今日何人に訊かれたと思う? あんたが大淀とつきあってんのかって」


「あー、わたしも訊かれた! どーゆーこと?」


サホリンとミャンマーに詰め寄られる。



「ひゃー、ちがうちがう! 全力で否定しといて」


うわさの原因を二人に説明した。
元々の原因、昨夜の樹との電話のくだりから。




「どうよそれ、樹クン。名前間違うとかマジありえない!」


ミャンマーは憤慨している。



「うーん、やっちまったか…」


サホリンは唸るようにつぶやいた。




「でもさ、結論は急がないほうがいいと思うよ」


そうサホリンは続ける。


< 405 / 771 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop