朝が待てなくて
「わたしもがんばるぞ~!」
ミャンマーが気合を入れた。
「そうだよ、ミャンマー。海でシオといい感じにならなくっちゃ」
「うん!!」
うふ。ミャンマーもサホリンも輝いて見える。
「そうだ! 桜川先輩も誘っちゃいなよ、海」
わたしがそう言ったら、サホリンはニコニコ顔で首を横に振った。
「先輩とは別の日に二人っきりで泳ぎに行く約束してるから」
おーっ、さすがだ……。
そうして、しばしサホリンとミャンマーの恋バナで盛り上がった。
こっちまで元気をもらう。
わたしも……がんばれるかな?
気まずいまま終わってしまった電話の声を思い出していた。
海は無理かも。樹、仕事忙しそうだし……。