朝が待てなくて
「……とゆーわけで、真琴の彼氏も海に誘いたいんだけど、いい?」
サホリンがそう提案すると、塩崎と中村がちょっと困ったように顔を見合わせた。
「んー…俺らは別にいーけど」
ちらっと大淀に視線を送る。
「いーよ。望むところだ」
大淀はそう言うとキッと顔を上げ、サホリンでもなく塩崎たちでもなく、真っ直ぐにわたしを見た。
「いい年して女子高生に手を出して、なおかつ朝っぱらから泣かせちゃうような男、どんなヤローか俺が見定めてやる」
「おーっ、いーねー大淀クン。直接対決じゃん。オッサンに宣戦布告してやれ」
塩崎がはやしたてる。
オ、オッサン…?