朝が待てなくて
だけどね、わたし決めたんだよ。
「樹のことを信じていようと思うんだ」
「おっ」と二人は、いつになく決意に満ちたわたしを見る。
「わたしって、何でも美里さんに結びつけて考えて、疑いだしたらキリがなくて、わけわかんなくなっちゃうから……、もう樹のことだけ信じていようと思って」
「お-―…」
「強くなったね~、真琴」
二人が頭をポコポコたたいてくる。
「だけどね、信じることと、不安にならないこととはちがうからね」
ミャンマーが微笑った。
「不安になったら、樹クンにちゃんと話しなよ」
「そうそう、無理するともたないから」
サホリンも笑ってくれた。
「うん……!」