キミと夢の途中
それから数日後。
郁姉は、卒業を迎えた。卒業したら、県外にある大学にいき一人暮らしをすることになっている。
その日の夜、郁姉と自分の部屋で話をしていた。
「時々、帰ってくるからあんたも頑張りりなよ」
「分かってるよ」
ベットの上に座り、欠伸をした。
「ほんとに分かってんだか。マネージャーも曖昧な気持ちでやらないでよ」
「大丈夫。ちゃんとやりますよ」
郁姉は少し微笑み、こう言った。
「甲子園、行けるといいね」