ちくわ部
なにが良いのか分からないが、ジン先輩とメールアドレスを交換することにした。
さっきはまだ仮入部だと言ったが、私の中ではもうちくわ部に入部しようと決まりかけていたからだ。
どうせ他の部を探すにもアテがないし、ここの居心地も悪くない。
ちょっと変な人たちだけど、悪い人ではなさそうだし。
本当にチェーンメールがいっぱいくるようならひっそりと受信拒否にでもしてやろう。
赤外線でプロフィールを送り合いながら、ジン先輩が聞いてきた。
「クラスどこ?」
「えっと……二組です」
「お、ちょうどいいや」
何がちょうどいいのかわからないがなにかがちょうどよかったらしい。
ジン先輩は楽しそうに笑っているがこちらは完全に置いてきぼりである。
この人とまともに会話するには慣れが必要そうだなと思った。
お互いのメールアドレスを登録し終え、私は携帯をしまったが、ジン先輩はまだ携帯をいじくっている。
まさか本当にチェーンメールでも送りつけようとしているのだろうか。
「先に入部してるのが二人いるって言ったでしょ。そのうち片方が俺の妹なんだけど、同じクラスっぽいよ」
「先輩、妹がいるんですか? どんな子なんですか?」
苗字を教えてもらえない以上、誰なのか目星もつけられない。
ジン先輩は首をことりと傾げた。
「うーん、一言で言えば……変、かなぁ」
変な兄に変と言われるなんてどんな妹なんだろうか……
それとも変な兄の言う変、は裏返って普通なのか?
さっきはまだ仮入部だと言ったが、私の中ではもうちくわ部に入部しようと決まりかけていたからだ。
どうせ他の部を探すにもアテがないし、ここの居心地も悪くない。
ちょっと変な人たちだけど、悪い人ではなさそうだし。
本当にチェーンメールがいっぱいくるようならひっそりと受信拒否にでもしてやろう。
赤外線でプロフィールを送り合いながら、ジン先輩が聞いてきた。
「クラスどこ?」
「えっと……二組です」
「お、ちょうどいいや」
何がちょうどいいのかわからないがなにかがちょうどよかったらしい。
ジン先輩は楽しそうに笑っているがこちらは完全に置いてきぼりである。
この人とまともに会話するには慣れが必要そうだなと思った。
お互いのメールアドレスを登録し終え、私は携帯をしまったが、ジン先輩はまだ携帯をいじくっている。
まさか本当にチェーンメールでも送りつけようとしているのだろうか。
「先に入部してるのが二人いるって言ったでしょ。そのうち片方が俺の妹なんだけど、同じクラスっぽいよ」
「先輩、妹がいるんですか? どんな子なんですか?」
苗字を教えてもらえない以上、誰なのか目星もつけられない。
ジン先輩は首をことりと傾げた。
「うーん、一言で言えば……変、かなぁ」
変な兄に変と言われるなんてどんな妹なんだろうか……
それとも変な兄の言う変、は裏返って普通なのか?