one's first love of truth
~きっかけ~
「芽依!!あんた昨日別れたの!?」
私に聞いているのは親友の斉藤 夏鈴(さいとう かりん)
ケータイをいじりながら、
『うん。別れたけど♪』
と涼しげな顔で言ってみる。
夏鈴は毎回私が別れた次の日に必ず真実を確かめてくるのが日課らしい。
ホント飽きないことにビックリだよ…
夏鈴は未だにイケメンだっただの、性格良かっただの、とか言ってる。

ここまでくると聞く耳持たないから放置しておこっと♪

そんな私は校門をみる。
私の朝の日課である人間観察をする。
夏鈴もだけど十分私も変人かもしれない。

最近入学式があったから顔ぶれが変わったんだよね♪
だけどあんま面白さはないかな?
あれ?
あの蛇行運転してるチャリの子制服が違う…
弟の中学校の制服だ!ってか弟のような…。
「あれ!?芽依の弟じゃないの?」
だよねだよね!?あれって弟の竜亞(たつあ)だよね!?
竜亞!!あのままじゃ目の前の子にぶつかるよ!?ってか、ぶつかったし!!
ウソでしょ‥
『夏鈴!!行くよ!』
そう夏鈴に言ってグラウンドに向かった…
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