シュートにかけた恋

初めまして

真っ暗で何も見えない中で必死に前に進む。
明かりの先に誰か影が見えてこちらに手招きしている。
誰か分からないけど呼んでいるなら行ってみよう。
だんだん近づいていくが、その人の手を握って…。
私は目を覚ましてしまった。
よく分からない夢に今日も学校に行くと思うだけで心も体も拒絶反応を起こしそうだが親がうるさいから仕方なく支度をしてリビングに降りた。

女の子の名前は、藤島潤(ふじしまじゅん)色白な肌で真っ黒なストレートの艶髪に目が大きく鼻立ちはシャープで身長も高い。ごく普通の高校3年生でバスケットボール部に入っていたがある理由から退部してしまった。

リビングに入っていくと父の(雅人)、母の(恵里子)がいて朝食に玄米ご飯、味噌汁、卵焼き、サラダ、フルーツなどが準備されていた。
潤の姿に気付いた恵里子が声をかけてきた。
「あら、潤ちゃんおはよう。」
「おはようございます。」
「潤おはよう。朝ご飯が冷めてしまうから早く席について食べなさい。お母さんの美味しい手料理だからな。」
しかし、潤は椅子に座ってすぐコップに一杯牛乳を注ぎそれで朝食を済ませて玄関に向かった。

「行ってきます。」