シュートにかけた恋
「潤ちゃん。左腕の傷見せて。」戸惑う潤だがとりあえず見せた。

包帯は外しっぱなしだったので痛々しい傷は、服で擦れたのだろうみみず晴れになり少し血が出ていた。

「血が出てるじゃない。包帯は何処にある??消毒液とガーゼが必要かもしれないわね。」


潤がテレビの左隣の棚から救急箱をとりだし安堂先生に渡した。


「はい、みきちゃん手当てお願いします。しみるから優しくね。みきちゃんいつも潤に痛くするから半泣きしてんだよ。」

「あーら、誰が誰を傷つけてここまで痛々しい跡残ってるのかしらねぇ??見えないようにしなくちゃいけないのに無防備すぎなんだから全く…。ふぅふぅ。」

消毒して乾かしている。
ガーゼを当てて包帯をクルクルと綺麗に巻いている。

巻き終わると潤が
「さすが、綺麗に巻けてる。ありがとう。ほん…ほん……ッッ本当にありがとうみきちゃーーん。うわぁーん。ヒクッッ。ヒクッッ。どうして、どうして私はこんな事じゃないと不安取り除いて居場所確かめられないのよ。他に方法が思考が回らないの。みきちゃん私にもいつか別の方法で不安もなくなって居場所確かめられる方法見つかるかな??」

潤は泣きながら安堂先生に訴え黙って聞いて頭を撫でながら、

「大丈夫。潤ちゃんの安心できて潤ちゃんを必要としてる居場所が見つかる。もうすぐ見つかるよ。絶対!!だから楽しく過ごせる事を考えよ。綺麗な青空や星空を眺めて潤ちゃんの答え聞いても返事ないでしょ??自分で見つけるのよ。私も手伝うから大丈夫。家族に心配かけない気持ち分かるけど1人でそんなに溜め込んでいたら潤ちゃんの心のダムがいっぱいになりすぎて破裂しちゃうかもよ。私にはちゃんと話しなさい。それに潤ちゃんが心から頼れる、信じれる人が現れてくれるよ。神様がそこまで連れてきてくれてるから安心しなさい。」
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