シュートにかけた恋

「まぁ、こんな時間なのね!!帰って書類の整理しないと。潤ちゃん私そろそろ帰らせてもらうわね。おいしいコーヒーご馳走様!!あと、明日からもちゃんと学校来なさいよ。保健室のソファーで座っててもいいから。せめて卒業の為に単位全部とれるようにすること。そうしないと担任の鮎川先生が土日や長期休みに毎日補充に付き合ってくれるそうよ。フフッッ」


心配しているが潤の反応が見たいために面白がって冗談を言った。潤は顔を真っ赤にして反論してきた。


「去年みたくギリギリは嫌だからちゃんと出るよ。１番後ろなら誰も見ないし話しかけても来ないし寝れるし最高。ってのは嘘!!学年トップだけは誰にも譲れないから真面目に勉強します。」

笑ってそう言った。

潤は成績優秀、スポーツ万能、
ルックス、スタイルもいいい!!
バスケット部でレギュラーで将来も期待されていた。
性格は、明るく元気でとても社交的で誰からも好かれるタイプ。
あの２つの事件が起きるまでは、本当に笑顔の絶えない友達に囲まれる人気者だった。
あの日以来、彼女は変わってしまったのだ。
無表情、無愛想、どんどん周りから人がいなくなり孤立してしまったのだ。