シュートにかけた恋
「先生は高校の時、恋してた?」潤が聞くと
「私!?そんな子供みたいな事をしてたら今頃ここで仕事してないに決まってでしょ?」
安堂先生がコーヒーを飲みながら答えた。

「そっか。だよね。みきちゃんが恋してたら今頃子供育ててるのかなぁ??よちよち。いい子いい子。なんてやってたりする??」
潤が冗談を言って笑っている。

「ちょっと。私は子供にそんな甘くないですけど。よくできましたね。あなたは天才よ。って褒めてあげるわよ。」


「天才はいいすぎでしょ。」
2人で笑っている姿を見た竜也は職員室で自分の席に着いてあいつめちゃくちゃ笑顔可愛いと潤の笑っている顔を考えながら仕事をし始めた。


すると職員室の前に竜也を目当てに沢山の女子生徒が集まってきたのだ。


困った竜也は、他の先生の迷惑にならないように女子生徒たちを注意するために廊下に出た。

すると、丁度よく安堂先生と潤が出てきて女子生徒に囲まれてる竜也を見ながら玄関に行ってしまったのだ。

竜也は慌てて追い掛けようとしたが女子生徒たちがあまりに多く押し寄せてくるので打つ手がなかったので今日は諦めた。
だが、気になったことが1つあった。

潤が廊下に出た瞬間に顔が無表情でまるで感情がない人形のように思えたのだ。竜也は、さっきと全く違う潤の表情と態度が不思議で仕方なかった。
竜也は、考えることより女子生徒に囲まれて疲れたのか学校から帰って風呂に入るとすぐに寝てしまった。
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