アライブ2
×地獄へ×
俺の名前は…黒崎来夢(クロサキライム)。
今、俺の両腕には冷たく…そしてズッシリと重い銀色の手錠がかけられている。
その冷たい手錠に縛られている俺の手は震えていた。
揺れる護送車の中で俺は何も考えられないまま…
ただ、護送車の天井を見つめていた。
この護送車の向かっている先は、果たしてどこなのか…。
そんな事すらもどうでも良い気分だった。
『ウッ…ウウッ…』
そんな俺の横で震えるように声を漏らす痩せている男がひとり…泣いているようだった。
そんな痩せている男を、フーセンガムを膨らましながら耳に数個のピアスを嵌めている男が見つめていた。