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孤独な花と孤高の王子
105ページ
孤独な花と孤高の王子
そう言われて、私は泣きはらした目で篠宮さんを見上げた。
すると篠宮さんは私の隣に座り私の肩を抱く。
「…俺がずっとそばにいるから」
内緒話でもするくらいの小さな声でそう囁く篠宮さん。
…嬉しかった。
でも、このままではいけないんだ。
「…はい」
私も、小さな声で返事をした。
―――その後、私はすべてを篠宮さんにお任せするような形で義父を見送った。
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