孤独な花と孤高の王子





“まっすぐに生きなさい”という言葉が私の頭をよぎる。




…今日を過ぎても、ずっと彼を好きでいられるの?


何回も何回も自分にそう問いかけて、まだ答えが出ない。


今夜のパーティーで何かが変わる気がする。


そう思わないと、私はパーティーに出れなそうだった。






「…帰ろう」


そうつぶやいても独り。
私は泣きそうな自分の頬を軽く叩き、歩き出すのだった。





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