孤独な花と孤高の王子





その言葉に、私は嬉しいやら恥ずかしいやらで顔がいっそう熱くなっていく。


…どうしよう、嬉しい。
こうしてるだけで心臓がどきどきしてたまらない気持ちになる。



「お嫁さん、だなんて大げさな…」


私が視線を逸らすと、篠宮さんは私の首筋に顔を埋める。



「馬鹿、本気だぞ。俺は真琴が好きだから、独りになんかしない。…めちゃくちゃ愛して、幸せにするって決めたんだから」


そう言うと、何かに気づいた彼はがばっと起きあがり私を見つめた。





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