孤独な花と孤高の王子
「………申し訳ありませんでした!何の関係もない篠宮さんを巻き込んだりして…」
そう言いながら涙が出そうだった。
…血のつながりのない私をここまで育ててくれたのに、私は親孝行の一つもできてない。
自分でしゃべっておきながら自分の言葉に傷ついてる。
―――どのくらいそうしていただろうか。
うなだれるように頭を下げ続ける私の頭に、そっとなにかが乗る。
「………いいよ」
それに続いて、優しい声が聞こえた。