意地悪なマスク。
LOVEMASK1
平和な日常
【実亜side】
…がーーーんっ
「実亜、とりあえず口閉じなさい」
私、早苗実亜・高校1年生は、今!人生の危機に直面しておりますっ!!
「…同じ教室にいるんだから、席なんてどこでも一緒でしょ」
私に人生最大の危機が訪れるというのに、まるで興味ない、とでもいうふうに爪を磨く親友の吉沢怜香。
「…くっ!この冷血女ぁ!!」
「なに?」
「…何でもありません」
私の鋭い睨みは、怜香には通用しないらしく、冷たく言い返された私は、見る見るうちに小さくなる。
「…はぁ。実亜、あんたもそろそろ独り立ちしてくれないと、あたしが困るんだけど!!」
「……はい、さーせん」
「反省してるのか!!」
「へい」
「……」
呆れた顔の怜香は、私に構うのを辞めたらしく、爪磨きを再開させた。
…がーーーんっ
「実亜、とりあえず口閉じなさい」
私、早苗実亜・高校1年生は、今!人生の危機に直面しておりますっ!!
「…同じ教室にいるんだから、席なんてどこでも一緒でしょ」
私に人生最大の危機が訪れるというのに、まるで興味ない、とでもいうふうに爪を磨く親友の吉沢怜香。
「…くっ!この冷血女ぁ!!」
「なに?」
「…何でもありません」
私の鋭い睨みは、怜香には通用しないらしく、冷たく言い返された私は、見る見るうちに小さくなる。
「…はぁ。実亜、あんたもそろそろ独り立ちしてくれないと、あたしが困るんだけど!!」
「……はい、さーせん」
「反省してるのか!!」
「へい」
「……」
呆れた顔の怜香は、私に構うのを辞めたらしく、爪磨きを再開させた。