真っ赤なかき氷





只今わたし、チェリーは
俺様男が後ろに乗った自転車を
一生懸命に漕いでいる…



な、なんでわたしが
こんなことしなきゃいけないかなあ!

「なんでこんなことしなきゃいけないのとか
思ってんだろ。」
俺様男は、鼻でフッと笑った。


「うっ!」
(ず、図星…)


「図星か。いーんだぜ、やめたって。
その代わり氷は渡さねーけど。」

わたしが、後ろを向くと
俺様男はニヤッと笑った。



「漕ぎます!こげばいいんでしょ…」



「あったりー。こぎゃいいんだよ。」

わたしは、後ろを向いてキッと睨んだ。


「ぷっ!怖くねーし!つーかさ…」


俺様男は、笑ってわたしをバカにした。


「な、なによ…?」



「これ。」



「ん??」



「こーれ。誘ってんの?」

俺様男はTシャツの上から
わたしのブラを引っ張った。


「…??!い、いやあああああああ!」


「お、おい!ちゃんと、運転しろよ!」



───────ドボン!!!







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