真っ赤なかき氷





音でわかるように、
わたしと俺様男はin田んぼ。


神様の救いにより
自転車と氷は無事。

そして、わたしの財布と
俺様男の財布も。



「おい!!!なにやってんだよ!!」

「だって、アンタが変なことゆうからー!」

「俺は正直なんだよ。」

「もお!俺様変た「あ??チェリー??」
わたしが言い返そうとした瞬間。
聞き覚えのある声が頭上から
飛んできた。


わたしと俺様男…訂正!俺様変態男は上を向く。

「あ!けーくん!!!」

けーくんこと
田島渓斗は、わたしの幼なじみってやつ!
同い年だけど、
冷静で優しいからお兄ちゃんみたいな存在なんだ。

「なにやらかしたんだよ。」
そう言って、けーくんは苦笑いしながらも
わたしを立たせてくれた。


俺様変態男も自分で立ち上がった。


「見ない顔だけど、うちのチェリーとなにしてたの??」
けーくんの顔が、曇った気がした。

ん??!
「うちのって!」
なんてゆう、わたしの声は2人とも無視で
次第に俺様変態男まで顔が曇ってきた。



「別に。つか、お前に関係あんの??
親??兄貴??きめーんだよ。」
俺様変態男は、静かに低い声を出す。

「ちょ、「幼なじみだよ。君こそ誰なの?」

「俺は、その女にかき氷食わせてもらうの。
わかったなら、失せろよ。」


「かき氷くらい、子供ぢゃないんだから
自分で作れるだろ。チェリーいくよ。」

けーくんは、わたしの腕を右手で歩き始めた。

けーくんはいつもより歩くのが早い。



わたしは、俺様変態男を気にしながらも
歩き始めた。





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