心の中にはいつもキミがいた
「おはようございます。真木先輩」
準備をしている後輩達が俺に挨拶をする。
「ああ、おはよう。今日は暑いからランニング20周でいいよ」
俺は、真木壮太【マキソウタ】
サッカー部部長。
まだまだガキな中学3年の俺。
中学校生活最後の夏が、やってきてしまった。
小学校の卒業式の時に誓ったのに。
中学生になったらキミに想いを伝えようと。
何も伝えられないまま、
キミとの距離も縮まらないまま・・・・・・
最後の夏がやってきた。
キミと同じ場所で過ごせる最後の夏。