心の中にはいつもキミがいた
「じゃあね!練習頑張ってね」
キミは苦しいくらいのときめきを残して、俺の元から去って行った。
俺はというと、
動くこともできず・・・・・・
その場で、ただ立っていた。
キミがさっきまでいた場所を見つめながら、キミと話した内容を思い出していた。
夢じゃないよな。
キミと話せた。
キミが笑ってくれた。
今からでも
時間を巻き戻せるかな。
あの頃のように素直に言えるかな。
「スキ」って。
俺は2組の教室で、明日は何を話そうかと考えた。
机を4つ、くっつけて、その上で寝転がる。
今年の夏は、最後の夏。
中学最後の夏。
ラストチャンス。