心の中にはいつもキミがいた



らっきょう、梅干し・・・・・・と来て、今度は何にしよう。








キミとの時間は、今日で最後になるのだろうか。








俺は、2組の教室でキミを待つ。



キミと梅干しを。







バスケ部の練習をさっき少し覗いた。


男子バスケ部の友達と話をしながら。




キミは、汗をいっぱいかいて、必死でボールを追っていた。


俺の知っているキミじゃなかった。




熱い目をして、ひたすらボールを追っていた。




笑顔なんてそこにはなくて。



シュートが決まっても、キミはまたボールを追う。





サッカーよりも狭い空間で行われるバスケ。


授業でしかやったことがないけど、俺が思っていたよりもずっと激しいスポーツだ。




キミは、輝いていた。



本当に。




かっこよかった。




< 31 / 72 >

この作品をシェア

pagetop