心の中にはいつもキミがいた
午後2時。
期待と不安で、昨日よりもドキドキしていた。
2組の教室の前。
深呼吸をして、教室のドアを開けた。
「え?」
俺が先にいるはずの教室に、キミがいた。
いつもの俺の机にキミが座っていた。
「びっくりした?」
なんて。
爽やかな笑顔で俺を迎えてくれた。
「お、おう。誰もいないと思ったから」
「今日は休憩が早かったんだぁ」
俺がドキドキしていることも知らずに、キミは机の上に寝転んだ。
今日はどうしても言わなきゃいけないことがある。
盆踊り大会の帰り、一緒に帰らないか?と誘いたかった。
暗い夜道だし、いちおう俺は男だから・・・・・・