心の中にはいつもキミがいた
せっかくの幸せ気分が半減してしまった。
キミは、みっこの恋の相談に乗っているのか?
そうだとしたら・・・・・・俺の想いは迷惑?
俺は、いつも以上に練習に力を入れた。
どうしていいのかわからないこの想いをサッカーにぶつけた。
「おう、壮太。盆踊りみんなで行くって?」
タナケンが声をかけてきた。
「そうだけど、お前は誘ってねぇぞ」
タナケンが来ると何かと厄介だ。
「俺も行くから」
嬉しそうに笑ったタナケンは、俺の気持ちも知らずにまた柳本の話を始めた。
「柳本も来るらしいぞ~」
柳本も、みっこも・・・・・・俺は興味ないんだ。
悪いけど。
「タナケンが好きなんだろ?俺には関係ない」
「何言ってんだよ。アイツはお前じゃないとだめなんだよ。俺はもうとっくにフラれてんんの」
明るくそう言ったタナケンを俺は少し尊敬してしまった。
好きな相手にフラれて・・・・・・
その子の恋を応援するなんて。
俺にはできない。
絶対にできないよ。