心の中にはいつもキミがいた




俺は、部室の扉の前で、空を見上げた。




一瞬雲に隠れた太陽。




速いスピードで逃げていく雲。







「紗希!!待って待って」



俺の耳に届いた名前。



“紗希”、キミの名前。




友達と楽しそうにはしゃぐキミを見つけた。



体育館へ向かうキミは、俺の存在なんか気付くはずもなく。




俺に、切ないキモチを残して、体育館へ消えていく。





どうしてくれるんだ。


この胸の高鳴りを。





キミを見ただけで、今日一日が幸せになってしまう。


それくらい

キミって、大きな存在。






< 5 / 72 >

この作品をシェア

pagetop