心の中にはいつもキミがいた
かなり離れた場所に女子バスケ部の姿が見えた。
あの中にキミがいる。
そう思うと、俺は花火どころじゃなくなっていた。
「男ばっかりで見るってのもなぁ」
「そうだな。来年は俺も彼女できるかな」
「花火はやっぱりカップルで見たいよな」
部員の声を聞きながら、俺はキミを探す。
なかなか姿が見えなかった。
最後の花火は、キミと一緒に見たい。
そう思った時だった。
バスケ部のグループから少し離れた場所にキミを見つけた。
でも、隣にはみっこがいた。
何、急に仲良しになってんだよ・・・・・・
みっこの気持ちはありがたい。
たくさん男子がいるのに俺を好きになってくれたことは嬉しい。
でもさ・・・・・・
やっぱり、俺は自分が大事だし。
キミが大事だし。