心の中にはいつもキミがいた
キミへの想い
15分ほど経った頃。
みっこが前から歩いて来た。
俺をガン見しながら。
一瞬でいろんなことを考えた。
実はキミは最初からここに来る気がなかったんじゃないだろうか、とか。
みっこと俺を会わせる為に俺と約束したんじゃないか、とか。
「真木君・・・・・・あの・・・・・・」
俺の前で立ち止まると、急に下を向いた。
みっこはキミよりも髪が短く、背はキミよりも高かった。
「何、かな・・・・・・」
「あの・・・・・・付き合っている人、いる?」
俺は最低だな。
俺に告白しようとしている女の子の前で、違う子のことばかり考えているんだから。
「いないけど」
「好きな子は?」
いつもなら、別にいないと答える俺だけど。
「好きな子は・・・・・・いる」
と答えてしまった。