心の中にはいつもキミがいた
「ほら、金魚・・・・・・」
俺は手に持っていた金魚達をキミに見せた。
「うわぁ、いっぱい」
「8匹もいるから早く大きな水槽に入れてあげなきゃ苦しいだろ。帰ろう」
キミは金魚をじっと見つめた後に、そうだねと言って歩き出した。
「花火、綺麗だったな」
俺は何を話していいかわからずに、そんな話をした。
キミは、小さく頷いた。
でも、心の中では違うことを考えているように思えた。
何があったんだろう。
きっと、みっこと何かあった。
それくらい俺にだってわかる。
「ごめんね。約束破って」
「破ってないんじゃない?こうして一緒に帰ってるんだから」
「そっか。ありがとう」
やっぱりキミと一緒にいるとホッとする。
癒される。
やっぱりキミが好きだ。