心の中にはいつもキミがいた
「みっこのことも柳本のことも何とも思ってないし、付き合う気もないし」
「そっか」
もう言っちゃうよ。
キミが悪いんだから。
俺をその気にさせたのはキミだからな。
「俺が好きなのは・・・・・・」
と言いかけると
「4組の智子ちゃんでしょ」
とキミが口を挟む。
バカ。
「誰だよ、それ」
「噂になったことあったじゃん」
「知らねーし」
「智子ちゃんかわいいんだよ」
「違うって言ってんだろ。俺が好きなのは・・・・・・」
目が合った。
やっぱり目が潤んでいた。
キミはやっぱり泣いていたんだな。
「ずっと、お前だったんだよ!!」
こんな怒り口調で告白するつもりじゃなかったのに。
「何言って・・・・・・んの?」
「だからぁ!宮元のこと、好きなんだよ」