心の中にはいつもキミがいた
「そうなの?本気で言ってんのか?」
「うん。ずっと好きだったんだもん。でも、どんどん遠くに行っちゃうし」
「行ってねぇし」
「4年の時は転校生の由美ちゃんと仲良かったし、6年の時はひかるちゃんとキスしたんでしょ?」
「してねーって!バカじゃないの?」
「中学になってからは、勝手にかっこよくなってさ。モテモテだったし、私のことなんか無視してたじゃん」
一気に吐き出すようにキミは俺に想いをぶつけた。
「お前だって!5年の時に、6年のヤツと一緒に帰ったりしてただろ。中学2年の時は、3年の男子バスケ部のヤツらにキャーキャー言ってたし。こないだは、他の男にうちわであおいだりしてただろ!!」
単なるやきもちやきのケンカだな、これじゃ。
「違うもん。ずっと・・・・・・心の中には、そうちゃんしかいなかったもん」
「そんなの・・・・・・俺だって同じだよ。ずっとお前のことしか見てなかった」