心の中にはいつもキミがいた






「みっこ、怒ってるかなぁ」





夜空を見上げてそう言ったキミが本当に愛しくて仕方がない。



俺が守るよ。



キミを傷つけるすべてのものから俺がキミを守る。






「隠れて付き合ったなら怒ってもいいけど、正直に話したんだから許してくれるんじゃない?」




「そうかなぁ。そうだと良いけど。心配・・・・・・」






俺は手を繋ごうかと思ったが、勇気が出なくてやめた。





「みっこって、さっぱりしてそうに見えたけど。違う?」




俺はさっき告白してきたあのみっこしか知らない。



俺の気持ちを聞いてあっさりと爽やかに去った姿は好感が持てる。





「そうだよね。大丈夫だよね。うん。また明日話してみる」



「おう。もし何かあったら俺から話してもいいし、ふたりで頑張ろう」





俺はすっかり彼氏気取りで。



「ありがとね」



首を少し傾けながら俺にお礼を言ったキミ。







「俺と・・・・・・付き合ってくれる?」



「うん。嬉しい!!」




俺達は向かい合い、目を見つめ合う。






「じゃあ、そういうことで・・・・・・今日から俺の彼女な」





俺はどんな彼氏になるんだろう。




束縛とかしちゃうのかな。


キミに甘えたりしちゃうのかな。








< 65 / 72 >

この作品をシェア

pagetop