心の中にはいつもキミがいた
「みっこ、怒ってるかなぁ」
夜空を見上げてそう言ったキミが本当に愛しくて仕方がない。
俺が守るよ。
キミを傷つけるすべてのものから俺がキミを守る。
「隠れて付き合ったなら怒ってもいいけど、正直に話したんだから許してくれるんじゃない?」
「そうかなぁ。そうだと良いけど。心配・・・・・・」
俺は手を繋ごうかと思ったが、勇気が出なくてやめた。
「みっこって、さっぱりしてそうに見えたけど。違う?」
俺はさっき告白してきたあのみっこしか知らない。
俺の気持ちを聞いてあっさりと爽やかに去った姿は好感が持てる。
「そうだよね。大丈夫だよね。うん。また明日話してみる」
「おう。もし何かあったら俺から話してもいいし、ふたりで頑張ろう」
俺はすっかり彼氏気取りで。
「ありがとね」
首を少し傾けながら俺にお礼を言ったキミ。
「俺と・・・・・・付き合ってくれる?」
「うん。嬉しい!!」
俺達は向かい合い、目を見つめ合う。
「じゃあ、そういうことで・・・・・・今日から俺の彼女な」
俺はどんな彼氏になるんだろう。
束縛とかしちゃうのかな。
キミに甘えたりしちゃうのかな。