心の中にはいつもキミがいた




小学校の2年くらいまでは、よく一緒に遊んでいた気がする。


3年生でクラスが分かれてから、何かが変わった。




俺が悪かったんだ。



好きなのに。


好き過ぎて。




恥ずかしくて・・・・・・


避けるようになった。






廊下で話しかけてきたキミに



「あっちいけよ」と言った。




恥ずかしくて


友達の前では話すことができなかったんだ。






それが、俺の思春期の始まりだったのだろうか。




本当は、嬉しかったのに。


クラスが離れたのに、時々話しかけてくれるキミがとても好きだったのに。






笑顔で駆け寄ってくれるたびにドキドキしていたのに。



目を合わすこともできないくらい、俺はキミが好きだった。




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