心の中にはいつもキミがいた
中学校最後の夏は、一生忘れられないものとなった。
想い続けて良かった。
あきらめないで良かった。
俺は紗希という宝物を守る為に強くなる。
勉強もサッカーも頑張って、紗希を守れる男になる。
「じゃ、ばいばい」
「おう、頑張ってな」
約束の好きなキミの為にいつか・・・・・・
“結婚しよう”と約束できるように。
「何、見てんだよ」
手を振ってもキミは、動かずに俺を見つめていた。
「幸せだな~って思って」
廊下にはふたりきり。
「バカ」
「好き」
「バカ」
「好き」
「好き」
「好き」
これからも俺の心の中にはずっとずっと・・・・・・
キミがいる。
END