REKKA~深紅の反乱
烈花の手に触れた瞬間だった。

無味乾燥だった目元や口元に、急に輝きと甘さと、何ともいえない魅力が加わった。

目の前で、大輪の花が突然開いたようだった。

白かった髪はきれいなシルバーに。

瞳は、一見黒いけれど、よく覗き込むと、濃い、赤。

そして、微笑む口元。

烈花はつい、ボーッと見惚れていた。

彼は、口を開く。

「ずっと捜してたんだ」

脳細胞に沁み込むような、甘くて優しい声。
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