REKKA~深紅の反乱
その頭には赤いレースの髪飾りが巻かれ、耳にはルビーのイヤリング。

先ほどのドレスを身にまとって。

ここは、結婚式の会場なのだった。

目が慣れかかった時、ちょうど、手にグラスを渡された。

何となく、静かではない気がしていたのだが、よく見ると、周りで何かがうごめいている。

「ひゃっ」

思わず声を上げる。

「お客様に失礼だろう?」

お客様!?

烈花は、目を凝らした。
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