ラフ

おはようございます

***** 奈緒's View *****

なんか重い。

そう思って目が覚めた。少しだけ、頭がずきずきする。

「うー・・・・」

唸り声を上げて目をぎゅっと瞑る。次の瞬間誰かがぎゅっと抱きしめてきた。
驚きで意識がはっきりとする。

「へ?」

目をパチっとあけてみる。誰かの胸がある。
女じゃない、男だ。
昨日のことを思い出してみる。

(飲みに行って、それからそれからそれからそれから・・・・)

何度記憶を呼び起こしてみても、自分の家に帰った記憶がない。
そして、目の前には男の人の体がある。

そっと方向転換をしてみる。
どうやら、腕枕をしてもらっていたようだ。

(なにがあった、何があったー・・・・)

幸い、服は身につけている。
着替えた記憶はないが。。。

(あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛)

そっと腕をのけようとすると、さらにぎゅっと抱きしめられた。

(ちょっとちょっと。待って待って待って)

軽いパニック状態だ。
ベッドの上で、もぞもぞしていると、髪の毛を軽くかきあげられた。

「え?」

びっくりしていると、ものすごく優しい声が聞こえてきた。

「おはよう、奈緒」

そして、また、ぎゅっと抱きしめてきた。



昨日一体、何があったってゆーんだぁーーーー!


頭の中がぐるぐると回っていった。
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