ラフ
***** 泉's View *****
奈緒が先に出て行った。
仕方がないことだし、むしろ、俺より俺のことを思ってくれていた。
あんないい子。おらんでそうそう。
幸せをかみ締めながら、先輩2人にメールを打って家を出た。
堺との待ち合わせ場所へと向かう。
ちょうど堺もきたところのようで、先輩からの連絡が来るのを待った。
堺に奈緒は理解してくれて、全然怒らなかったというと、堺は怒られたらしく、八つ当たりをされた。
5分ほど待っていると、高瀬先輩から連絡がきた。
店の場所と名前が入っていて、そこにいるのできてほしいとのことだった。
指定の場所へ行くと、いたのは高瀬と、ピンでやってる先輩芸人のコージ。それから後輩コンビのオリエンテーリングの八十場と鬼無。後は、合コン相手らしき女の子が6人ほどいた。
・・・高松先輩入れたら男7人。女は6人。俺、いらなくね?
はぁ、とため息をつくと、どうやら同じことを思っていたようで、隣で堺も深いため息をついていた。
「遅くなってすいません」
ぺこっとお辞儀をしながら席へ行くと、きゃぁ!という悲鳴にも似た声が上がった。
女の子達の自己紹介を聞きながら、飲み物を注文する。
本当だったら、奈緒と一緒にご飯を食べてたのに、と思うとついつい顔が仏頂面になる。
隣にすわっていた鬼無が脇をつついてくる。
(泉さん、顔、顔。すっげー怖い顔になってますよ)
鬼無に言われてはっとする。
この場をぶち壊したら、何を言われるか分かったもんじゃない。
「あ、ところで、高松さんは?」
高瀬に聞くと、いつも通り、ナンパ。との答えが返ってきた。
人を無理やり合コンに誘っときながら、自分はナンパってどういうことだよ、オイ。
はらわたが煮えくり返りそうになるのを必死でこらえた。
高松は、そういうやつだ。
「うまくいったらつれてくるんじゃね?その子」
人も足りないし、といいながら、テーブルにおいてあったポテトをつまむコージ。
相変わらずやな~とみんなが笑った。
奈緒が先に出て行った。
仕方がないことだし、むしろ、俺より俺のことを思ってくれていた。
あんないい子。おらんでそうそう。
幸せをかみ締めながら、先輩2人にメールを打って家を出た。
堺との待ち合わせ場所へと向かう。
ちょうど堺もきたところのようで、先輩からの連絡が来るのを待った。
堺に奈緒は理解してくれて、全然怒らなかったというと、堺は怒られたらしく、八つ当たりをされた。
5分ほど待っていると、高瀬先輩から連絡がきた。
店の場所と名前が入っていて、そこにいるのできてほしいとのことだった。
指定の場所へ行くと、いたのは高瀬と、ピンでやってる先輩芸人のコージ。それから後輩コンビのオリエンテーリングの八十場と鬼無。後は、合コン相手らしき女の子が6人ほどいた。
・・・高松先輩入れたら男7人。女は6人。俺、いらなくね?
はぁ、とため息をつくと、どうやら同じことを思っていたようで、隣で堺も深いため息をついていた。
「遅くなってすいません」
ぺこっとお辞儀をしながら席へ行くと、きゃぁ!という悲鳴にも似た声が上がった。
女の子達の自己紹介を聞きながら、飲み物を注文する。
本当だったら、奈緒と一緒にご飯を食べてたのに、と思うとついつい顔が仏頂面になる。
隣にすわっていた鬼無が脇をつついてくる。
(泉さん、顔、顔。すっげー怖い顔になってますよ)
鬼無に言われてはっとする。
この場をぶち壊したら、何を言われるか分かったもんじゃない。
「あ、ところで、高松さんは?」
高瀬に聞くと、いつも通り、ナンパ。との答えが返ってきた。
人を無理やり合コンに誘っときながら、自分はナンパってどういうことだよ、オイ。
はらわたが煮えくり返りそうになるのを必死でこらえた。
高松は、そういうやつだ。
「うまくいったらつれてくるんじゃね?その子」
人も足りないし、といいながら、テーブルにおいてあったポテトをつまむコージ。
相変わらずやな~とみんなが笑った。