ラフ
「・・・ま、寝てるし。お酒も入ってたし」

そう呟くと、軽く奈緒のあごをくいっと自分の方へ向ける。
そして、軽く、キスした。

やわらかい。
ふわっといい匂いがした。
やばい。

「・・・ん・・・」

少し奈緒の体が動いた。
起きたか?と心配したが、起きてはいないようだった。

「もちょっと・・・」

また、キスをする。
何度も、何度も。



やっべ。



そっと、奈緒の頭持ち上げて、腕をそっと入れた。
腕枕だ。

「こっちおいで」

耳元でそっと囁いた。
奈緒の体が少しだけ近づいた。
そのまま抱きしめて、俺も眠りについた。




この子が欲しい。
そう思った。
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